9月14日の第3回プライマリ・ケア実践講座を聴講させていただきました。
今回の講義は骨折の診断、腹部エコーの取り方と見方、急性腹症の診方の3つでした。
骨折の診断の講義では、実際の症例を提示していただきながら、どの箇所が骨折しているのか問題形式で解説していただき、加えて読影で見逃しやすいポイントなども含め説明していただきました。
また、救急外来などで骨折症例に当たった際、特に開放骨折、神経・血行障害、脱臼、小児骨折の場合は整形外科にコンサルトすることは忘れないよう注意すべきだと思いました。
腹部エコーの講義では、エコーの当て方や各臓器、各疾患の特徴と観察の仕方について実際の症例を通して説明していただきました。エコーを当てる際、プローブを患者の身体で固定すること、ゆっくり動かして観察すること、圧迫の強さや角度を調節することが重要であることに気をつけて救急対応の際、実践してみようと思いました。
急性腹症の講義では、いくつかの症例の病歴や血液検査結果から注目すべき点を読み取った上、CTを読影し疾患や検査データの原因となる箇所を同定する練習をさせていただきました。
また、急性腹症でまず緊急疾患として見逃していけない所見は何かを詳しく教えていただき勉強になりました。
3つの講義はどれも各科での研修やとくに救急対応時に役立つ実践的な内容が多く、非常に勉強になりました。
自分自身で症状、検査データから診断していくためにも今回の講義で学んだことを繰り返し復習して身につけていこうと思いました。