

私は大学病院のたすきがけプログラムに参加し、1年目は大学で内科を中心に学び、その後1年間、浜松医療センターで研修しました。そして今年10月から再び大学に戻り、精神科や地域医療、選択科目を経験する予定です。
このプログラムの魅力は、大学と市中病院の両方で研修できることにあります。大学では症例数が多く、各診療科の専門的な知識を体系的に学ぶことができ、カンファレンスでのプレゼンテーションを通じて、自分の考えを整理して発表する力を養うことができました。市中病院では救急外来や病棟業務に積極的に関わる機会が多く、救急対応や病棟管理、さまざまな手技を経験できたことが大きな成長につながったと感じています。指導医の先生方からはマンツーマンで丁寧にご指導いただき、安心して学ぶことができました。
また、病院ごとに電子カルテの操作方法や検査オーダーの流れ、病棟での業務の進め方などに違いがあり、最初は戸惑うこともありましたが、その都度対応していく中で自然と柔軟に働く力が養われました。環境の違いを実際に経験できたことは、今後の臨床において必ず役立つと考えています。
2年間で大学と市中病院の両方を経験したことで、学問的な基盤と実践的な臨床能力をバランス良く伸ばすことができたと思います。これからも残りの研修期間を通じて、さらに成長していきたいと考えています。