3月2日のプライマリ・ケア実践講座を拝聴させて頂きました。今回の科目は精神科、産婦人科、小児科でした。
精神科での講義は、救急外来・入院患者さんなどを診察した際に、「身体症状より精神症状が原因なのではないか」と判断した後の対応の流れを解説して頂きました。
精神科の先生にお繋ぎする前に最も大切なことは、患者さんに「精神科のDrに診察して頂いてもいいか」を許可を取ることであり、患者さんが何に困っており、生活に影響がどの程度出ているかを聞き出しておくこと、この2つが最も大切であると学ぶことができました。
産婦人科は、手術、分娩、不妊、性に関すること、日常の女性の悩み…広い範囲の診療分野がある科です。
今回での講義は救急で遭遇した際の対応についてでした。産婦人科救急で、心に常に置いておくことは「妊娠を疑う」「胎動を確認する」「屋外で出産させない」この3点であるとご教授いただきました。症例提示をしながら次に何をするか考えながら聴く、参加型の講義でとても身につく講義でした。
小児科の講義テーマは「小児診療のテクニック」でした。救急・入院など関係なく、子供を診なければいけない場面に備えるための実践的な内容でした。年齢によって赤ちゃんのあやし方を変えたり、言葉のかけ方、目線の合わせ方など、学生時代の授業では習えない内容がたくさんの講義でとても勉強になりました。
3科とも必修科目であり、とても専門性の高い科ですので、救急外来や日常臨床で遭遇した際にすぐに役立つ内容の講義でした。
今回を持ちまして、プライマリ・ケア実践講座を全て受講いたしました。1年経つ早さを実感しております。来年度から浜松医大にいらっしゃる研修医の先生方にお会いできることを楽しみにお待ちしております。