今回のテーマは胸腹部単純Xp、CT、MRIの見方、腹部エコーの取り方、急性腹症についてでした。
胸腹部単純Xp、CT、MRIの講義では、実際の症例を提示していただきながら、読影で見逃しやすいポイントや画像を見やすくするための条件設定などについて説明していただきました。また、放射線被曝のリスクや造影剤の副作用についても説明していただきました。放射線画像検査は多くの情報が得られる検査ですが、患者さんにとっての利益、不利益を考えて行わなければならないことを再確認することができました。
腹部エコーの講義では、エコーの当て方や観察のポイント、各臓器、各疾患の特徴について説明していただきました。そのあと実際に同期の研修医にエコーを当てました。先生が手本を見せてくださり、同じような画像を得られるように試行錯誤しながらエコーを当てました。疾患の知識やエコーを扱う技術はもちろんですが、患者とコミュニケーションをとりながら検査を進めることが重要だと感じました。
急性腹症の講義では、いくつかの症例の病歴や血液検査結果を見た後、CTを読影しました。どの症例も診断をするのは難しく、とても苦戦してしまいました。患者さんの背景や病歴、症状から疑わしい疾患を想定しながら画像を見る練習ができました。また、初めの講義で学んだ画像の読み方が活かせる場面もあり、とても勉強になりました。
どの講義も各科での研修や救急当直で取り入れられる実践的な内容が多く、今後の診療に活かそうと思いました。