研修医勉強会についての感想などを書かせていただきます。
今回の勉強会は消化器内科の谷先生による急性腹症についての講義でした。
本講義では救急外来に来た腹痛症例について数例検討しましたが、全症例に共通して私が学んだ重要事項を共有できたらと思います。
結論からまとめると、先生が強調されていたのは①急性腹症疑いの患者では腹部エコーをとる。②絞扼性イレウスを見逃さない。③迷ったら造影CTを撮ってみる。の3点です。
1点目については、腹部エコー検査により腹水や腸管拡張などにより、イレウスや出血など所見がわかる事があるので積極的にエコーを取ることの重要性を学びました。
次に2点目ですが、絞扼性イレウスは予後不良疾患であるため腹部CTで細かな画像所見でも見逃さない事が大事だと学びました。
最後に3点目ですが、エコーや単純CTでも判別できないSMA塞栓症などの疾患については造影CTで判別できる場合があるので、造影を忘れずにするという事です。特に抗凝固薬コントロールが不十分なAFがある場合は強くSMA塞栓症を疑い、造影CTを行うべきであると学びました。
以上の3点を意識しながら今後救急外来で急性腹症症例の対応を行なっていきたいと思います。
稚拙な文章ながら最後まで読んでいただきありがとうございました。